協会の概要

設立の趣旨
本協会は、手術をせずに角膜形状を矯正して裸眼視力の改善を図る、低侵襲で新しい視力矯正治療「オサート・オルソケラトロジー」に関する適切な情報を広く社会に提供し、その普及を図るための各種事業を推進することを目的として設立されました。

 
活動の目的
1.オサート・オルソケラトロジーの啓蒙普及活動
2.眼科医ないし当該治療の知識及び技術の修得を希望する医師に対する教育・研修
3.各号に揚げる事業に付帯または関連する活動

 

協会の事業

本協会では、下記の4つの事業を主な柱として活動しております。

協会の事業 1
オサート・クロスリンキング® の開発・普及
 
 オサートは本来レンズを毎晩装用して、夜間に角膜中央部を凹レンズ化し周辺部を凸レンズ化する治療法です。この形状効果は朝レンズを外した時点から徐々に弱まるので、治療当初は朝の視力と夕刻の視力との間に相違を感じます。これは徐々に緩和されるものの、もしレンズの装用を完全に中止した場合には、個人差はありますが3~4週間程度で、角膜形状は治療前の状態に戻ってしまいます。したがって、安定した効果を持続させるためには、レンズをほぼ毎晩、一定時間の装用を続けることが必要です。
 
 しかしながら、諸処の事情により毎晩の装用が困難な場合も、当然出てくるでしょう。花粉症の強い時期にはレンズ装用そのものがストレスになるでしょうし、外で飲食して遅く帰った晩などには面倒くさくてレンズを付けずに寝てしまうこともあるでしょう。あるいは受験勉強などで夜間の睡眠時間が短くなったり不定期になったりもするでしょう。そもそもレンズを破損したり紛失したりすれば、定期的に付けようと思っても物理的に不可能です。

 

 レンズを毎晩定期的に一定時間付けないと効果が持続しないという特徴は、オサートの有する唯一の不便な要素であるとも言えるかもしれません。日本オサート・オルソケラトロジー協会では、その不便さを克服すべく、いままで多方面での研究を重ねてきました。それは、レンズを毎晩装用しなくても、ある程度の角膜形状を長期間維持することが可能な治療法の開発です。
 
 そして、昨今ようやくその開発に成功しました。これは、オサートの後にクロスリンキングを加える「オサート・クロスリンキング」という治療法です。
 

 

●クロスリンキング®(CXL®・KXL®

 クロスリンキングは、365nmの波長をもつ医療用紫外線とリボフラビン(ビタミンB2)を用いて、角膜実質のコラーゲン繊維間に架橋を形成(クロスリンキング)して、コラーゲン線維の強度を高めることで、角膜の形状変化を最小限にとどめる治療法です。
 このクロスリンキングを、オサートで理想的な形状に矯正された状態の角膜に加えることで、オサートの効果を長持ちさせようとする試みを重ねて来ました。 これが、オサートで成形した角膜形状をクロスリンキングで固めてしまう、「オサート・クロスリンキング」療法です。
 現在では、この「オサート・クロスリンキング」により、レンズを全く装用しなくても数ヶ月にわたって良好な裸眼視力を保てるようになりました。
 

●オサート・クロスリンキング®

 オサートで裸眼視力を改善させた後にクロスリンキングを加える「オサート・クロスリンキング」であれば、改善した裸眼視力を半永久的に保つことができるので、海外遠征等で装用が不規則になるトップアスリートには最善の治療法と言えます。
 手術をせずにレーシックと同様な効果を永続的に維持することができる点で、「オサート・クロスリンキング」は、レーシックなどの手術療法を凌ぐ新生代の角膜矯正療法と言えるでしょう。
 
 すでにレンズを全く装用しなくても約半年にわたって良好な視力維持できた症例を得ています。また、現在、東京大学附属病院眼科との間で共同研究を進め、その効果を動物実験でも実証するに至っています。その効果の機序が解明される日も近いことでしょう。「オサート・クロスリンキング」を更に進めて、オサートで得られた角膜形状をクロスリンキングで固める治療法の確立を図る段階に入ったと考えています。この治療法が認証されれば、数々の問題を抱えるレーシックに代わって、近視を根本から、しかも永続的に治してしまう新たな治療法として、多くの患者様に更なる恩恵をもたらすことでしょう。
 
 日本オサート・オルソケラトロジー協会では、現在その研究開発を一層促進し、将来の認証に向けての準備を進めています。

 


協会の事業 2
子供の近視進行抑制 に関する調査・研究・助成
 
 オサートは、成人よりもむしろ未成年の近視改善に大きな効果を示す治療法です。しかも小児のうちに治療を開始することにより、近視の改善ばかりか、近視そのものの進行を抑制する効果も実証されています。その原理は以下のような理論で説明されています。
 
 そもそも近視は角膜から網膜中心までの焦点が前方に移動して起こる現象です。それを矯正するために、通常は眼鏡やコンタクトレンズを使用しますが、その目的は、前方に移動した焦点を凹レンズの効果を利用して後方(網膜の近く)に移動させることにあります。この場合、視力を上げるのに最も重要な網膜中心部においては、焦点を後方(網膜上)に近づけて近視を改善させますが、網膜周辺部では焦点が網膜を超えて更に後方にまで行き過ぎてしまい、結果的には遠視になるまで過矯正が進んでしまうことになります。
 
 一方、近視の抑制には、今まで重要と考えられてきた網膜中心部の視力や屈折状態よりも、むしろ網膜周辺部の屈折状態の方が大きな影響を及ぼすことがわかってきました。したがって、網膜中心部でちょうど良く矯正されて視力が上がっても、網膜周辺部では遠視方向に過矯正された屈折状態を正常に戻そうとする働きが生じて、徐々に眼軸長が後方に伸びていきます。これは、遠視方向に傾いた網膜周辺部の屈折状態を正常に戻そうとする適応反応です。その働きよって、せっかく正常に矯正された網膜中心部の屈折状態は再び近視方向に傾き、結果的には時間の経過と共に再び近視が進行することになります。これが、軸性近視といわれる進行性の近視が進む機序です。この場合、近視になってひとたび眼鏡をかけ始めると、その後ドンドン近視が進行して眼鏡が厚くなっていきます。眼鏡で近視を適切に矯正するたびに、それが新たな近視を生む原因となってしまうという、追いかけっこのような厄介な状況が発生するのは、このような機序によるものです。
 

 
 通常の眼鏡やコンタクトレンズでは、凹レンズの構造に基づく原理的な仕組みによって、自然に近視が進行してしまう訳ですが、オサートではそのレンズ構造そのものが、通常の眼鏡やコンタクトレンズの形状と根本的に異なっています。
 
 オサートレンズの中央部だけは、通常の眼鏡やコンタクトレンズに類似した凹レンズの構造をしているので、これらの方法と同様に近視を改善して焦点を後方(網膜上)に移動させますが、オサートレンズの周辺部はむしろ凸レンズに似た構造となっているため、網膜周辺部を遠視方向に過矯正することはありません。すなわち、近視の進行のコントロールに関わる網膜周辺部において、過矯正となる要因が解消されるため、オサートでは網膜中央部で近視が適切に矯正されて視力が改善する一方で、網膜周辺部では不必要な過矯正が生じないため、同時に近視の進行も抑制される訳です。
 

 
 このような特性を持ったオサートは、成人よりもむしろ近視の進行過程にある小児にこそ、その効果を大きく発揮すると言っても過言ではありません。現在、日本においては、オルソケラトロジーによる小児への近視治療は学会による規制が設けられていますが、オサートであれば日本における16年の事績に基づき、小児への適応が確立され、その効果と安全性が十分に実証されています。
 
 日本オサート・オルソケラトロジー協会では、小児の近視進行に関する調査・研究を進めると共に、各種団体からの寄付等に基づく基金を利用し、近視の進行抑制に関する事業に対しても、積極的な助成を行っています。

 


協会の事業 3
スポーツビジョンの推進 〜トップアスリートへの助成〜
 
 オサートは手術せずに近視・乱視を改善する、低侵襲で安全な視力改善治療です。これは、多くのスポーツ選手にとって、最適な治療法であると言えるでしょう。例えば接触性の高い競技において、レーシックなどの、角膜にフラップを作ってまくり上げる方法では、フラップが剥離するという潜在的なリスクが伴います。この点、オサートはフラップを作るような手術ではないので、格闘技系などの接触性が強い競技ではもちろんのこと、すべての競技において、アスリートに安全かつ効果的に視力改善をもたらす、最適な視力矯正治療法であると認識されています。
 

 
 女子レスリングの吉田沙保里選手、登坂絵里選手など、すでにリオデジャネイロ・オリンピックへの出場を決めている選手の他、男子レスリング、女子ボクシングなどの種目においても、リオを目指す多くのトップアスリートたちが、オサートで視力を改善し、裸眼で競技に臨んでいます。
 

 

  
 このようにスポーツビジョンの領域で大きな効果を示しているオサートが、さらに多くの日本のトップアスリート達の視力改善に貢献できるよう、日本オサート・オルソケラトロジー協会では、治療費に関する各種の助成を行っています。
 
 協会ではその主体事業の一つにスポーツビジョンの振興を掲げ、2016年「リオデジャネイロ・オリンピック」、2018年「平昌冬季オリンピック」、そして2020年「東京オリンピック」などを目指すトップアスリートの方々に、日本オリンピック委員会・日本レスリング協会などを通じてオサートを公知し、有望なアスリートが裸眼で競技に臨むことのできる視力を達成すべく、オサート®治療の実施に関わる費用の助成制度を設けて、アスリートを支援しています。
 
 選手の成績レベルにもよりますが、現時点ですでにトップレベルの成績を残している選手層から、今後の成長と活躍が期待される選手層まで、日本オサート・オルソケラトロジー協会が、治療を受けるアスリートに代わって、オサートにかかわる治療費を負担します。この場合、治療費の全額を負担するケースから治療費の20%までを負担するケースまで、5段階にわたる助成の割合を設定しています。
 
 視力に不安を抱えているアスリートの方々は、ぜひこの機会に協会の助成制度を利用してのオサート治療をご検討ください。本制度に関心のある方は、添付の葉書等で協会までお問合せください。
 

 


協会の事業 4
国際NPO "Light for Sight "への支援 〜日本事務局との協働事業〜
 
 円錐角膜という疾患があります。角膜の一部が薄くなって強度が保たれなくなり、その部分が眼圧で徐々に外側に突出する病気です。通常10代から20代にかけて発症し、30代から40代にかけて徐々に進行します。最近までは有効な治療法がほとんどなく、最終的には献体から頂いた角膜を移植する以外に方法がないため、眼科領域における難病の一つに揚げられています。
 
 角膜の形状が極めてイビツな形であるため、通常のコンタクトレンズや眼鏡では矯正が難しく、裸眼視力はいうに及ばず、矯正視力を出すことにさえも難渋します。
 
 この円錐角膜の治療法として、最近画期的な治療法が確立されました。それが、「クロスリンキング」です。クロスリンキングとは、ビタミンB2と紫外線(UVA)を利用して角膜のコラーゲン繊維を強固に固定することで、円錐角膜の原因である角膜の脆弱性を補強するものです。これにより、円錐角膜の進行が抑制されるばかりか、わずかながら視力も改善することが確かめられています。
 
 このクロスリンキングについて、日本オサート・オルソケラトロジー協会は、その黎明期から研究開発に関わってきました。そして、現在ではオサートの後にこのクロスリンキングを加えることで、オサートで矯正した角膜形状を長期にわたって維持することに成功しています。

 
 一方、オサート自体にも円錐角膜の角膜形状を正常化させる働きがあるため、あらかじめオサートで治療したのちにクロスリンキングを加えることで、オサートとクロスリンキングとの相乗効果が図られます。円錐角膜に対して、クロスリンキング単独では単なる進行の抑制にしかなりませんが、オサートで円錐形状を正常化させた上にクロスリンキングを加えることで、円錐角膜そのものを根本的に改善する治療法として、他に類を見ない画期的なものです。通常の近視治療で可能となった「オサート・クロスリンキング」が、円錐角膜に対してもその根治につながる治療法として、いま大きな期待を集めています。

円錐角膜を改善

 
 このクロスリンキングに関する国際的な専門学会において、クロスリンキングを小児の眼疾患に応用する活動を世界規模で推進する目的で結成された国際的なNPO団体があります。「Light for Sight」という組織で、東京虎ノ門にある 三井メディカルクリニック が、日本における事務局を務めています。
 
 「Light for Sight」とは読んで字のごとく「目に光を」という意味で、衰えつつある視力に再び光をもたらそうとする気持ちが込められています。
 
 ダウン症候群という疾患があります。これは誕生直後から発症する染色体異常が原因の疾患です。様々に複合した症状が全身に合併しますが、顔面や眼にも多彩な症状が現れます。その一つが円錐角膜です。したがってダウン症候群の場合は、成長に伴い、円錐角膜が出現・進行して徐々に視力が低下する場合があることも懸念されます。これをクロスリンキングで予防する目的で、「Light for Sight」は組織されました。
  
 Light for Sight は完全なNPO団体で、その運営の全てを寄付等に依存しています。日本オサート・オルソケラトロジー協会では、当初からこの活動を支援しています。今後も、ダウン症候群を中心として円錐角膜が関わる他の疾患に対しても、Light for Sight日本事務局に協力して、その進行予防に有効なクロスリンキングを普及させるための活動に広く関わってまいります。
 
 Light for Sight には、現在21か国22施設の医療機関が加盟しています。しかし、東アジアにおける拠点は、日本に一か所ある事務局のみです。日本オサート・オルソケラトロジー協会はLight for Sight日本事務局と協調して、東アジアの拠点としての活動も広げ、国際的に連携して事業の推進を図ることを計画しています。
 
 この分野における事業の認知度は極めて低いため、より多くの皆様からのご支援を頂けますよう努めてまいります。

オサートとは

日本におけるオサート・オルソケラトロジー
の歴史と現状

 我が国は近視大国と言われ、近視の多い東アジアの国々の中でもその深刻さは突出しています。これには人種的・解剖学的な特徴が大きく関わっているものの、昨今のスマートフォンやタブレットなど携帯端末の急速な普及が、社会的な要因として更にその傾向に拍車をかけています(資料1)
 
 今までの視力矯正法として、古くから眼鏡とコンタクトレンズが一般的ですが、最近の研究によれば、これらを使用すると近視が加速度的に進行してしまうことが学術的にも確かめられています。一方、レーシックを主体とする屈折矯正手術においては、手術に伴う感染症や合併症、過矯正に伴う視力障害、術後の再近視化などが大きな社会問題となり(資料2)、その効果と安全性に疑問が投げかけられています。
 
 そこで、第四の屈折矯正治療法として、近年、低侵襲で可逆性のあるオルソケラトロジーが注目を集めてきました。このオルソケラトロジーは1950年代に米国で開発されたものの、日本においては2000年になってようやく本格的な治療が導入されるに至りました。これは米国NASAの研究所で宇宙医学の研究に携わっていた 三井石根医師 が、自らの近視を治療する過程でオルソケラトロジーを習得し、帰国後に東京で当該治療を開始したことに由来します。これが、日本におけるオルソケラトロジーの幕開けであったと言えるでしょう。
 
 その後この治療法は、当該治療を積極的に推進してきた 三井医師 の努力により、社会的に認知され、急速に日本国内で広がりを見せてきました。現在では、学会でも定期的に医師向け講習会が開催され、日本国内でオルソケラトロジーを診療の一つに掲げる医療機関は400~500か所に及んでいると言われています。
 
 実は日本でも1980年代に、一時オルソケラトロジーが導入されかけた時期がありました。しかし当時の日本の医療界では、当該治療に対する批判的・懐疑的な意見が多数を占め、また治療に対する知識と技術も十分ではなかったため、一部の医療機関における治験のレベルに留まり、本格的な治療開始には至らなかったのです。その当時の状況から考えると、現在の日本国内における当該治療の急速な展開には感慨深いものがあります。
 
 しかしながら大変残念なことに、その診療内容においては各医療機関の間での相違が大きく、当該治療をおこなっている全ての医療機関が、十分な知識と技術をもって診療・治療にあたっているとは言い難い状況です。オルソケラトロジーは、米国では半世紀以上の歴史をもって発展し、すでに120万人以上の治療実績がありますが、治療を安全かつ効果的に進めるために、治療に関わる医師に対しては、専門学会によるきめ細かい指導が徹底されています。
 
 一方、現在の日本では、学会主催のセミナーも数時間程度に限られ、治療に関する基本的な技術指導などは皆無と言ってよいほどです。実際の医療現場では、医師たちは患者さんを前に試行錯誤しながら何とかレンズを処方している、というところが実情ではないかと懸念されます。夜間就寝時にコンタクトレンズを装用する、という特殊な治療であるオルソケラトロジーにおいて、まずはテストレンズによる適応の評価を正確におこない、患者専用の治療用レンズを精密に設計する技術が求められますが、これらの技術を習得する機会はほとんどありません。
 
 治療を開始した後も、それぞれの患者さんの生活パターンに応じたレンズの装用プログラムを立案し、定期的なレンズフィッティングのチェックを繰り返し、必要に応じてレンズに微調整を加えることが、安全なレンズ装用ためには必須の要件です。また就寝における周辺環境を整えることも重要です。仮に就寝中にレンズがずれた場合にはレンズの設計を変更して対応するなど、ミクロンレベルでレンズを調整する技術も求められます。さらには、レンズの適切な脱着操作、レンズとレンズケースの洗浄保存に関する徹底した衛生管理など、感染症や角膜障害を防ぐための患者教育も大変重要です。これらは、米国の専門学会において、常に医師に対する指導の機会が用意されている事項です。
 
 これらに加えて日本特有の事情もあります。米国におけるオルソケラトロジーは、軽度の近視と乱視を有する患者のみを、その適切な治療対象としてきました。その結果、強度近視はレーシック、軽度近視はオルソケラトロジー、という治療対象の選別が自然に行われてきました。しかし、近視大国である日本では、軽度近視よりも強度近視の患者人口の方がはるかに大きいため、本来は適応外であるはずの強度近視の患者さんまでもが、多数オルソケラトロジーを希望するという事態を招きました。これは、従来のオルソケラトロジーの技術ではカバーできないレベルを意味します。しかも、昨今のレーシック離れから、手術よりも安全な治療法を求めて、更に多くの強度近視の患者さんたちがオルソケラトロジーを希望するに至っています。これではますます、オルソケラトロジーの限界を超える状況の進行が懸念されます。
 
 そこで開発された新たな技術が、オサートです。オサートであれば、それまでのオルソケラトロジーがカバーできなかった強度近視も、そして強度乱視も適応可能です。また、近視の全く逆の屈折状態である遠視にも対応します。近視にも遠視にも両方に対応可能なオサートであれば、老眼の治療も可能です。今後高齢化がますます進行する日本において、今までとは全く異なる方法による新たな老眼治療の提案は、この領域に画期的な変革を及ぼす可能性を秘めています。更にはオルソケラトロジーの適応外である「円錐角膜」に対しても、大きな治療効果を示します。
 
 また、レーシックなどの手術後に生じた再近視化や、術後の過矯正による遠視・老眼にも対応します。レーシックを行った患者さんたちが、術後数年で再び近視が現れて視力が低下する現象は以前から知られていましたが、これに対して今まで有効に対処する手段がありませんでした。そこにオサートが登場し、レーシック後の視力低下に悩む患者さんに朗報を与えています。隆盛を極めた時期にレーシックをおこなった患者さんたちの再近視化が、今後ますます増加するであろうと予想される中で、これをオサートでリハビリする治療法が一般的になるものと考えられます(資料3)。オサートがレーシックの不具合を修正するのでれば、それはレーシックを行う側の医師においても朗報となるでしょう。
 
 そのような大きな可能性を秘めた治療法が、オサートなのです。

 

資料1

資料2-1

資料2-2

資料2-3

資料2-4

資料3

オサート治療の原理

 オサートは患者様一人ひとりに合わせて精密にデザインされた特殊な形状のハードコンタクトレンズを夜寝ている間に装用し、角膜自体の形状を矯正することで、朝レンズを外しても日中は十分な裸眼視力を維持できる画期的な視力矯正治療です。手術ではないので角膜に対する負担が軽く、他の視力改善治療よりもはるかに安全な治療法です。
 
 更に従来のオルソケラトロジーの限界であった、「治療が軽度の近視に限られる」という壁を超えることに成功した画期的治療法「オサート」。その基本コンセプトは、「ステップアップ」という考えに集約されます。つまり、オルソケラトロジーでは「最初の一回のレンズデザインで終わり」であった治療を、最初のレンズ装着後しばらく経過した後に、治療の進捗(その治療段階に応じて変化した角膜形状)に合わせて次のステップとしてのレンズデザインを検討し、新たなレンズで段階的に角膜カーブの凹レンズ化を進めていくという、多段階方式です。この多段階方式(ステップアップ方式)により、オルソケラトロジーでは不可能であった強度近視や強度乱視でも、オサートであれば治療可能となりました。
  
 多段階治療法という概念から派生し、その後次々と開発された技術に基づき、現在ではオサートによって強度近視・強度乱視のみならず、遠視・老眼・円錐角膜・レーシック後の再近視化や過矯正の修復までもが治療対象となりました。
 
 

 

 
 

米国と日本で特許を取得

 この治療法によって、従来のオルソケラトロジーでは、治療できなかった「強度近視」「乱視」「遠視」「老眼」まで対応することが可能になりました。この技術は、米国と日本で特許を取得しています。更には「オサート・クロスリンキング」に関しても国内外で特許を申請中です。
 
※ オサート(OSEIRT):Ocular Surface Epithelio-stromal Immobilized Remodeling Therapy の略称
 角膜矯正による視力回復法の一種である「オルソケラトロジー」を改良・発展させた視力矯正・回復法 のこと
 


寄付のお願い

 本協会が行うすべての事業は、賛助会員からの会費、及び各種団体・組織からの寄付金に基づいて運営されています。
 
 特にスポーツビジョンにおけるトップアスリートへの助成と、子供の近視抑制、更には Light for Sight の事業に関するダウン症候群の児童に対する助成等は、実施に伴う運営費の全てを上記の基金に依存しています。
 
 当協会の行う社会的事業に対してご賛同いただき、できる限り多くの皆様、企業様、団体様からのご支援が頂けますようお願い申し上げます。


協会事務局

協会名称:一般社団法人 日本オサート・オルソケラトロジー協会
代表理事:三井石根
設立年月日:平成17年7月4日
住所:〒105-0001 東京都港区虎ノ門2−4−1 虎の門ピアザビル7階
連絡先:Tel. 03-5157-3212  Fax. 03-5157-1321  Mail  info@oseirt.or.jp